私たちの想い
りんごの赤い実が希望を告げる。
【活動理念】
「原点」
陸前高田の丘の上。
津波に平野部すべてが飲み込まれる一方、それより高いところにあったりんごの木は辛くも難を逃れました。
2011年秋、傷跡が痛ましかった風景の中に、りんごの実が点々と赤く彩る様は、まるで希望を告げているように見えました。
りんごとともに必ず復興はできる。
この思いが私たちの活動の原点です。
「使命」
私たちの活動は、陸前高田の避難所に、関東圏のパン屋さんにお作りいただいたパンを届けることにはじまりました。
おいしいものをともに食べることは、私たちのあいだに「共感」をつくりだし、人びとの気持ちをつなげます。
この力を復興に役立てることが私たちの使命だと考えます。
「宝物」
陸前高田は、自然の実り豊かな土地柄です。
りんごをはじめ、カキ、ホタテ、ワカメなどの海草、魚やカニなどの魚介類、野菜のみならずしょうゆや酒といった発酵食品など、食文化の伝統も持ち合わせています。
まだまだ気づかれていないこれらの宝物を、地域の人たちと探し、育んで、多くの人に知ってほしい。
それは地域経済の活性化に貢献するだけではありません。
みんなの時間や知恵をそこに結集することで、人びとが交流する新たな機会を生むでしょう。
「未来」
私たちは、こんな夢を描いています。
海が見え、たくさんのりんごの木に囲まれた道。
そこを通り抜けていくと、「海の駅」のような陸前高田の特産品を製造・販売する観光拠点にたどりつきます。
春には桜に似たうつくしい花をつけ、秋には可憐な実をつけるりんごは、松と並ぶ陸前高田のシンボル、観光資源です。
けれども、津波や、農業者の高齢化などで、りんごの木は減りつつあります。
りんごの木を植えていくことで町づくりも同時に進めたい。
りんごの指し示す希望をたどっていけば、きっと「未来」にたどりつくはずです。