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【希望のりんごツアー】2018春

2018-05-29

5月18・19日、11回目となる「希望のりんご」ツアーを行いました。

【希望のりんごツアー】2018春

最初に立ち寄ってランチを食べた「フライパン」。
陸前高田市米崎町、周囲にりんご畑がたくさんある場所で、りんご農家が営むカフェです。

【希望のりんごツアー】2018春

熊谷克郎さんは東京・浅草のあんみつ屋さんで働いていましたが、震災に遭ったふるさとを見捨てておけず帰郷。
復興する店もまだ少なかった2014年に店をオープンしました。

【希望のりんごツアー】2018春

名物はオリジナルのクラフトビール「りんごエール」。
ほのかにりんごの甘い香りがありました。
りんごで陸前高田を盛り上げたいという気持ちは、私たちと同じです。

【希望のりんごツアー】2018春

ほど近い、希望のりんご農家・金野秀一さんの畑に移動。
りんごのお花見をする予定でしたが、例年より1週間早く開花。
ほとんど散っていました。
同じバラ科の桜の開花が今年早かったのと同様、春先に高温の日が多かったため。
でも、りんごの生育が順調なのはなにより。

【希望のりんごツアー】2018春

私たちは農作業のお手伝いをしました。
この時期行われるのは摘花(てきか)。
花を摘んで、おいしいりんごを育てるための作業。
5つの花のうち4つをとって、ひとつのりんごだけを育てるのです。

【希望のりんごツアー】2018春

参加メンバーは自らのオーナー樹の摘花にとりかかります。

【希望のりんごツアー】2018春

りんごの苗を植えて、もう4年。
いまやたくさんの花がついて、一本さえ完了できませんでした。
生産者・金野秀一さんは、これを千本行います!

【希望のりんごツアー】2018春

作業のあとは金野さんのお宅で「お茶っこ」の時間。

【希望のりんごツアー】2018春

りんごジュースや、奥さんの真喜子さんの作ってくれたがんづき(地元で食べられている蒸しパン)をいただきます。

その後、歩いて、復興支援団体LAMPのりんご畑へ移動。
りんごの丘の中腹を横切る道。
5月の快晴のもと、眼下に広田湾を眺めながら自然の中を歩く気分は最高。

【希望のりんごツアー】2018春

農作業を通じてニートの社会復帰を支援しながら、おいしいりんごを育てる。
高齢化し、離農が進む米崎町で、りんごの文化を残そうと、LAMPはがんばっています。

【希望のりんごツアー】2018春

畑では、ホテルマンを経てLAMPに加わった吉田さんが、りんごを育てるよろこびを語ってくれました。

【希望のりんごツアー】2018春

まちなかライブラリーPECHKAを訪問。
おいしいコーヒーを飲みながら、ゆっくりとした時間をすごせる場所です。

【希望のりんごツアー】2018春

ツアー参加者に、陸前高田のみなさんにお届けしたい本をもってきてもらい、メッセージを添えて寄贈。
本を通して、陸前高田のみなさんとつながりが生まれますように!

【希望のりんごツアー】2018春

夕食は、海のすぐそばのプレハブで営業する牡蠣小屋「広田湾」。
牡蠣漁師・藤田敦さんが営みます。

【希望のりんごツアー】2018春

津波によって広田湾の牡蠣養殖いかだはすべて流されてしまいましたが、瓦礫の片付けからはじめ、藤田さんらの努力でひとつひとつ復活させていきました。

【希望のりんごツアー】2018春

でっかい蒸し牡蠣がテーブルにどーん。
数個でおなかいっぱい。
栄養豊富な広田湾で育った牡蠣はこんなに大きく育つのです。

【希望のりんごツアー】2018春

陸前高田では珍しい生牡蠣も。
牡蠣なんて食べられなかった震災直後のことを思い出すと、本当にありがたいなとしみじみ思うのでした。

【希望のりんごツアー】2018春

牡蠣小屋「広田湾」は海の真ん前にありますが、店から海を見ることはできません。
目の前に防潮堤がそびえ立っているからです。
防潮堤の前に立って写真を撮ってみました。
シュールなほど人間が小さく映りました。
津波を防ぐために、海と人を隔てる。
人と自然との関わりまで隔てているような不気味な感じがしました。
ベルリンの壁や万里の長城やパレスチナの壁に通じる不気味さを。
津波であらゆるものが流されなくなったとき、それでも前を向いてまっさらなキャンバスに復興の夢をみんなが思い描いたものは、果たしてこれだったのでしょうか?

 

【希望のりんごツアー】2018春

【希望のりんごツアー】2018春

2日目。
宿泊施設「箱根山テラス」で迎えるさわやかな朝。
朝食は海を見ながらテラスでとりました。

【希望のりんごツアー】2018春

ホタテとホヤの漁師・金野廣悦さんの漁船に乗せていただきました。

【希望のりんごツアー】2018春

ガイドは、かって船長も務めた海の男・伊藤さん。
陸側から見るのとはまた違う、陸前高田の今の景色を見ることができました。

【希望のりんごツアー】2018春
かっては多くの観光客を集めた高田松原の復活も進んでいます。
宮城県から砂を運んで海岸を造成、今年は1万5000本の松を植えるそうです。

【希望のりんごツアー】2018春

船を降りたあとは、津波で壊れた大船渡線の線路跡をたどります。
小川に角材でかけた橋を渡り、野原を横切り。
スタンドバイミーみたいなちょっとした冒険。

【希望のりんごツアー】2018春

着いたのは伊東由美子さんの畑。
震災のとき同じ避難所で運命をともにしたお母さんたちで結成された「アップルガールズ」が「お茶っこ」の準備をして待っていてくれました。
海岸沿いにあったかっての自宅にはもう住むことはできませんが、いまでも花を供え、畑に精を出し、行方不明のままのご家族の帰りを待っています。

【希望のりんごツアー】2018春

【希望のりんごツアー】2018春

【希望のりんごツアー】2018春

以前訪ねたときは海の見えるのどかな場所だったけれど、いまは防波堤の足元。
アップルガールズ、漁師の金野さん、伊藤さん、そして私たち。
みんないっしょに「陸前高田の松の木」を踊りました。
高さ十数メートルの防波堤の下で。

以下、伊藤さんの畑までアップルガールズとたどったときのことを、希望のりんご事務局メンバー辻めぐみのFBから引用します。

【希望のりんごツアー】2018春

「アップルガールズの菊池清子さんによる手書きの地図。
そこには被災した方達の家が書き込まれていました。
こんなに多くアップルガールズのお母さんたちの家が津波で流されていたのかと、地図を見てあらためて泣きそうになる。 」

【希望のりんごツアー】2018春

「お母さん・漁師さんたちの家、ここはこんな花が咲いていて、隣り近所集まってこうだった、あーだったね…と、今は草に覆われてしまっている跡地を思い出を語りながらたどる。
自分だったら悲しくてきっと人に見せたくない、話す気にならないかもしれない。
でも、お母さんたちはそんな逆境も微塵も感じさせず、笑顔で明るくお話してくれる。
いつか清子さんは「生かされた命、友人の分まで明るく笑顔でいなくては」と話してくれた。
本当に優しくて、強い心を持った方だと心から思う。」

【希望のりんごツアー】2018春

この日は母の日。
大阪のパン屋「グロワール」のみなさんがアイシングクッキーをアップルガールズさんにプレゼント。

【希望のりんごツアー】2018春

心づくしのおもてなしに、心のこもったプレゼントで返す。
この共感が、復興への最大にして最強の応援になるにちがいありません。

次はまた秋にみんなで陸前高田を訪ねましょう。

【募集】希望のりんごツアー参加お申し込み<2018.5/12 – 5/13>

2018-04-09

希望のりんごの花

5月12日、13日、希望のりんご恒例「お花見ツアー」が開催されます。
りんごの木の開花に合わせて、ツアーを組みました。
りんごの花はさくらと同じバラ科の植物。
白い花のうつくしさはさくらに負けずとも劣らず。
ちょっと遅い東北のお花見をお楽しみください。
いまのところ生育は順調ですが、開花の時期がずれることもありますので、ご了承ください。

 

箱根山から広田湾を望む

(箱根山山頂からの眺め)

 

募集要項

【日程】
2018年5月12日(土)〜13日(日)
【参加費】
大人23,000円(税込) 子供(小学生以下)10,000円(税込)
(一ノ関〜陸前高田の往復バス代、1日目昼食代、夕飯代、宿泊代、2日目朝食代、昼食代含む)

往復新幹線代は含まれませんので、ご自宅から一ノ関までの往復交通費はご自身でご手配ください
※なるべくお早めに指定券をお取りください。駅の窓口では1ヶ月前からの販売。JRえきねっとの事前予約ならさらに1週間前から予約できます。
※JR東日本より発売されている週末パス(JR窓口での事前購入が必要です)をご利用いただくと安くなります。特急券は別販売になります。例:東京⇔一ノ関往復 20,690円
本ツアーには国内旅行傷害保険料金が含まれています。
【集合場所】
一ノ関駅東口出口(12日 10:30集合)
【宿泊先】
箱根山テラス(2名1室、相部屋でのご利用となります。)
【定員】
25名

 

<ツアー内容(予定)>

■ 5月12日(土)

7:56
東京駅発 はやぶさ103号にて一ノ関へ(一ノ関駅着10:08)
10:30
一ノ関から現地貸切バスにて陸前高田へ移動
12:30
カフェフライパンにて昼食(陸前高田市米崎町)
13:30
金野さんのりんご畑 時期があえばりんごの花のお花見!
NOP法人LAMP畑訪問
16:00
箱根山テラスチェックイン
16:25
箱根山テラスから牡蠣小屋へ移動(車で3分ほどの場所)
※夕食後、黒崎温泉へと移動します。温泉に入りたい方はタオル、洗面具などお持ちください。
16:30
広田湾牡蠣小屋にて早目の夕食
18:00
黒崎温泉へ送迎(入湯料別途必要、大人500円、小学生300円)
19:30
入湯後、箱根山テラスへ
20:00
解散後自由時間

 

■ 5月13日(日)

07:30
朝食
08:45
チェックアウト
09:00
漁師さん訪問(ご希望の方は乗船体験)
11:30
浜で採れたてホタテ&ほやランチ(船着場)
13:00
まちのライブラリー PECHKA訪問
(皆さんのお手持ちの本をメッセージを添えて寄贈いただきます。)
14:15
一本松茶屋お土産タイム
14:45
一ノ関に向け出発
16:20
一ノ関駅着(解散)
16:48
一ノ関出発(はやぶさ110号)
18:56
東京駅着

 

※参加申し込みは先着順となり、定員に達した時点で締切とさせて頂きますので、ご了承ください。

 ツアー参加費は事前振込となっており、詳細につきましては別途メールにてご連絡させて頂きます

※当日の天候などによって、ツアーの内容、時間を変更する場合がございますのであらかじめご了承ください。

※本ツアーには国内旅行傷害保険料金が含まれています。

 

<持ち物>
1日目にりんご農家さんを訪問します。場合によっては簡単な農作業をお願いすることもありますので、汚れても良い服装、靴で参加ください。
2日目に新しくできたまちのライブラリーPECHIKAを訪問予定です。陸前高田の皆さんに読んでいただきたい本を一冊お持ちください。メッセージを添えて寄贈いただきます。(漫画本は除く) メッセージカードは当日書いていただきます。

<箱根山テラスで必要なもの>
寝巻、歯みがきセット、髪ブラシ、シェーバー、目覚まし時計、箱ティッシュなど備え付けしていませんので、必要に応じてご用意ください。ドライヤーは貸し出し可能です。また1日目の夕食後に
黒崎温泉に行く予定です。箱根山テラスに備え付けのタオル類は持ち出しできませんので、温泉に行かれる方はタオル類等のご準備のほうもお願いします。
www.hakoneyama-terrace.jp

<その他>
雨具、日焼け止め、保険証

 

=====================
<企画運営>希望のりんご
<旅行企画>未来B計画株式会社 みらいトラベル (担当:小坂・馬場)
東京都新宿区西新宿7-5-6 クリーン西新宿ビル2階
東京都知事登録旅行業 第2-6876号  日本旅行業協会正会員

<お問合せ>
メールフォームはこちら
未来B計画株式会社 みらいトラベル 専用コンシェルジュデスク
受付時間:月-金曜日09:00-18:30(土・日・祝日休業 *メールは年中無休)
TEL:03-5937-6811  FAX:03-5937-6814
=====================

 

<希望のりんごツアーお申し込みフォーム>

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個人情報の取り扱いについて

入力いただくお客様の個人情報は、当該旅行サービスのご案内のみに使用し、それ以外の目的で使用することはございません。
また、お申し込みいただいた当該旅行サービスの手続きに必要な範囲内で、手配代行者に対しお客様の個人情報を提供いたします。

 

ご旅行条件書(要旨)

1.募集型企画旅行契約

この旅行は、未来B計画株式会社(以下当社といいます)が企画・実施する旅行であり、この旅行に参加されるお客様は当社と募集型企画旅行契約(以下「旅行契約」といいます。)を締結することになります。

2.旅行のお申込方法と契約の成立時期

1)所定の旅行申込書に所定の事項を記入し、お一人につき下記のお申込金又は旅行代金全額を添えてお申込み下さい。
お申込金は旅行代金、取消料又は違約料のそれぞれの一部として取り扱います。

大人 23,000円(税込)、 子供(小学生以下) 10,000円(税込)

2)当社は電話、郵便、ファクシミリその他の通信手段(以下「電話等」という)による旅行契約の予約の申込みを受付けることがあります。
この場合、予約の時点では契約は成立しておらず、当社が電話等による予約の承諾の旨を通知した翌日から起算して3日以内に申込書と申込金を提出していただきます(受付は当社の営業時間内とし、営業時間終了後に着信したファクシミリ、電子メールなどは翌営業日の受付となります)。この期間内に申込書の提出と申込金の支払いがなされない場合、当社は、予約を取り消す場合がありますので予めご了承下さい。

3)旅行契約は、電話によるお申込みの場合、本項(2)により申込金を当社らが受領した時に、郵便又はファクシミリでお申込みの場合は、申込金のお支払い後、当社らがお客様との旅行契約を承諾する通知を出した時に成立いたします。また、電話、郵便、ファクシミリその他の通信手段でお申込みの場合であっても、通信契約によって契約を成立させるときは、第23項(3)の定めにより契約が成立します。

4)お客様との旅行契約は、当社が契約の締結を承諾し、申込金を受領したときに成立するものとします。

3.旅行代金のお支払い

旅行代金は旅行開始日の前日から起算してさかのぼって10日目にあたる日より前に全額お支払いいただきます。
旅行開始日の前日から起算してさかのぼって10日目にあたる日以降にお申し込みの場合は、旅行開始日までの当社が指定する期日までにお支払いいただきます。

4.旅行代金に含まれるもの

旅行日程に明示した運送機関の交通費、宿泊費、食事代等、及び消費税等諸税相当額含まれています。これらの諸費用は、お客様のご都合により一部利用されなくても払戻しはいたしません。

5.旅行代金に含まれないもの

1)旅行日程中のフリータイム・自由行動・お客様負担(お客様各自)等と記載されている区間の交通費等諸費用
2)超過手荷物料金(特定の重量、容量、個数を超える分について/飛行機及びバスの場合)
3)ホテル内でのクリーニング代、電報・電話料、追加飲食費等の個人的性質な諸費用およびそれに伴う税・サービス料
4)自宅と出発地・解散地の間の交通費、宿泊費等
5)希望者のみ参加されるオプショナルツアーの代金

6.取消料

1)旅行契約の成立後、お客様のご都合で旅行をお取消になる場合にはお客様1名につき下記料率の取消料を、ご参加のお客様からは1室ごとの利用人数の変更に対する差額代金をそれぞれいただきます。

旅行開始日の前日から起算してさかのぼって
①21日目にあたる日以前の解除 (朝発日帰り旅行にあっては11日目) 無料
②20日目にあたる日から8日前までの解除 (朝発日帰り旅行にあっては10日目) 旅行代金の20%
③7日目にあたる日から2日前までの解除 旅行代金の30%
④旅行開始日の前日の解除 旅行代金の40%
⑤当日の解除(※⑥を除く) 旅行代金の50%
⑥旅行開始後の解除または無連絡不参加 旅行代金の100%
※下記の条件により取消日区分が変わりますのでご注意下さい。
月~金曜の18:00以降、土曜・日曜・祝日の場合は翌営業日の扱いとなります。
2)当社の責任とならないローンの取扱上の事由に基づき、お取消しになる場合も所定の取消料をお支払いいただきます。
3)旅行代金が期日までに支払われないときは、当社は当該期日の翌日においてお客様が旅行契約を解除したものとし、取消料と同額の違約料をいただきます。
4)お客様のご都合による出発日の変更、運送・宿泊機関等行程中の一部変更については,ご旅行全体のお取消しとみなし、所定の取消料を収受します。

【希望のりんごツアー】2017春

2017-06-24

5月13・14日に希望のりんごツアーを行った。
被災地・陸前高田を新しいふるさとにしたい。
そこで人々とふれあい、観光によってお金を落とし、思い出をおみやげ話にして伝え、訪れる人を増やしたい。
そんな思いで春と秋の2回行っている。

【希望のりんごツアー】2017春

最初に訪れたのは、一関市の猊鼻渓・川下り。
水墨画に出てくるような切り立った渓谷を船で進む。
川面すれすれから見る自然のうつくしさを愛で、肌で体感した。

【希望のりんごツアー】2017春

【希望のりんごツアー】2017春

【希望のりんごツアー】2017春

終着地の大猊鼻岩では、運玉を楽しむ。
「縁」や「福」などと書かれた玉を投げ、穴に入ると、その願いがかなうという。
復興への思いを込め、投げる。

 

気仙沼へ。
高台工事が進み、港のにぎわいを取り戻しつつある。

【希望のりんごツアー】2017春

【希望のりんごツアー】2017春

【希望のりんごツアー】2017春

気仙沼プラザホテルで海の幸と温泉を楽しむ。
その後、気仙沼ニッティングを訪問。
震災後、被災地に仕事を作ろうと起業。
編み物の上手な女性たちに委託、高品質でデザインコンシャスな物作りを行っている。

【希望のりんごツアー】2017春

手編みの赤いニットを着たミッフィーちゃんはこの場所のマスコット。

 

【希望のりんごツアー】2017春

今夜の宿、箱根山テラスについた私たちは、地元の人たちと行うパーティの準備をした。

【希望のりんごツアー】2017春

ZOPFの伊原シェフは箱根山テラスの人たちといっしょにフォカッチャを作る。

【希望のりんごツアー】2017春

ZOPFのパンもたくさん持ち込まれた。

【希望のりんごツアー】2017春

漁師・金野廣悦さんが持ってきてくれたほたて、地元の野菜を炭火で焼いてバーベキュー。

【希望のりんごツアー】2017春

【希望のりんごツアー】2017春

アップルガールズのお母さんたちは、おこわや煮物、がんづき(蒸しパン)を持ってきてくれる。

【希望のりんごツアー】2017春

NGBCの片山さんはポットを持ち込んで自慢のコーヒーを。

【希望のりんごツアー】2017春

翌日が母の日でもあり、大阪のパン屋さんグロワールの一楽千賀さんは、アップルガールズに食べてほしいと、お店の名物パン・ド・グロワールでフルーツサンドを作る。

【希望のりんごツアー】2017春

【希望のりんごツアー】2017春

【希望のりんごツアー】2017春

再会をよろこびあい、りんご農家・金野秀一さん、復興支援団体・SAVE TAKATAの松本さんも交えての宴。
最初は遠慮しあっていたが、話し込むと打ち解けあい、楽しい時間が過ぎた。

 

【希望のりんごツアー】2017春

【希望のりんごツアー】2017春
翌朝、金野さんのりんご畑で花見。
あいにくの雨だったが、りんごの花の可憐さは変わることがない。

【希望のりんごツアー】2017春

【希望のりんごツアー】2017春

オーナー制度の樹にももちろんうつくしい花が咲いていた。
それぞれ自分の樹に寄り添って記念撮影。

【希望のりんごツアー】2017春

金野さんのお宅でひとやすみ。

【希望のりんごツアー】2017春

【希望のりんごツアー】2017春

何度きてもやっぱり、ここで食べるりんご、飲むりんごジュースがいちばんおいしい。

 

【希望のりんごツアー】2017春

【希望のりんごツアー】2017春

大船渡へ移動。
語り部・佐々木浩美さんの案内で、大船渡の景色が見渡せる加茂神社へ。
津波に飲み込まれた町、人たちのリアルな話を聞き、6年前のあの日に引き戻される。
心の中で手を合わせた。

 

【希望のりんごツアー】2017春

【希望のりんごツアー】2017春

4月に誕生したキャッセン大船渡で昼食。
全国区の有名店・黒船ラーメンや、海の幸のおみやげが買えるシーフロントなど、思い思いに食事やショッピングを楽しんだ。

【希望のりんごツアー】2017春

その一方で、活気に満ちたプレハブの復興商店街・大船渡屋台村は、キャッセンの誕生を機に姿を消している。
私たちも何度か足を運んだ、お母さんの営むおでん屋さんは、屋台村の終了とともに店をたたんだ。
復興にも光と影がある。
これからも見守り、できる支援を行っていきたい。

 

【希望のりんごツアー】2016夏

2016-09-29

希望のりんごツアー

7月23・24日、希望のりんごツアーが行われた。
被災地・陸前高田のいまを見て、会って、聞いて、話して、体験する。
そして、なにより楽しんで、新しいふるさとにするツアーである。

一関に集合し、気仙沼へ。
斉吉商店「ばっぱの台所」で昼食。

希望のりんごツアー

さんまやかつお、三陸のとれたての海の幸を、ばっぱたちが調理。
まるで気のおけないおうちでごはんをいただいているような満ち足りた気分になった。

希望のりんごツアー

金のさんまは斉吉商店の名物。
このサイトで買うこともできる。
http://www.saikichi-pro.jp/

希望のりんごツアー

3代目・斉藤和枝さんの話を聞く。
明るく、パワフルな女性だった。
震災に負けず、おいしいもの作りで立ち上がった経緯は、みんなの心を打った。

帰り際みんなで手を振ってくれた。

 

希望のりんごツアー

被災者でもある佐々木浩美さんの案内による語り部ツアー。
いつものように慰霊碑に寄り、手を合わせる。
一本松を見学。

希望のりんごツアー

ほたて漁師佐々木正悦さんを港に訪ねる。
新しい作業場が完成、新しい船が竣工。

希望のりんごツアー

震災から立ち上がるために集まった米崎町ホタテ組合の面々は、それぞれの道を歩みつつある。
だが、大きな借金は残る。
希望と不安は交錯している。

 

箱根山テラスでは、地元・高田高校の1・2年生たち、箱根山テラスのスタッフに向けて、パン講習会が開かれた。
講師は、ZOPFの伊原靖友シェフ。

アシスタントを務めたパンクラブのひのようこさんの話。
「女子高生たちはみんなピュアでシャイ。
『生地を触ってみよう!』と伊原店長にうながされ、恐る恐る生地に触る感じがういういしくて、かわいかったです。
そのうち慣れてきて、店長が話しかけることに返事が返ってくるようになりました。
伊原店長はすごいなと思ったのは、パン作りだけではなく、人生についてや進路相談まで。
まったく別の世界で成功している人が話してくれるのは、高校生たちにとってすごくよかったんじゃないかなと思いました。
最後はみんなで写真を撮ったり。
もじもじしていたのに、最後はみんな楽しそうでした」

希望のりんごツアー

この模様は地元紙・東海新報でも取り上げられた。

 

希望のりんごツアー

金野秀一さんのりんご畑へ。

希望のりんごツアー

みんな自分のオーナー樹の成長を確認。

希望のりんごツアー

青りんごがなっているのに歓声が上がった。

りんごの季節ではなかったが、金野さんのお宅で食べる桃がとてもおいしかった。

希望のりんごツアー

その後、語り部さんの案内で、大船渡へ。
津波を避けるために人々が上った丘へ上がり、実際に津波がどこまできたかを、震災以前の写真と照らし合わせながら、教えてもらう。

希望のりんごツアー

実際に津波を体験した人の語るリアル。
そのときの恐怖が目に浮かぶようで、心の中で手を合わせた。

希望のりんごツアー

大船渡温泉で海の見える露天風呂を楽しんだあと、大船渡屋台村。
津波で店を失った人たちが集まってできた商店街。

お寿司、焼き鳥、おでん、ラーメン、ワイン、生牡蠣。
いろんな店から思い思いに買ってきた料理を、テラス席でわいわいと食べるのはとても楽しかった。

木造の落ち着いた雰囲気が魅力の箱根山テラスで宿泊。
地元のペレットを使った再生エネルギーによるエコな宿。

 

希望のりんごツアー

翌日はイベント「ピッツェリア箱根山 with ZOPF」。
伊原シェフ監修のもと、箱根山テラスのスタッフ、そしてツアー参加者が協力しあい、ピザで地元の人たちをおもてなしする。

希望のりんごツアー

震災以降、焼きたて手づくりのピッツァを食べられる店はなくなっている。
そのこともあってか、85人もの人が詰めかけてくれた。

希望のりんごツアー

ZOPF特製のローストポーク、石巻の金華さばを使ったバーニャカウダ、コーンスープ。

希望のりんごツアー

仕込み、飾り付け、お客様の案内、お皿洗い。
みんなが力を合わせて、お客さんによろこんでもらうために、心をこめる。

希望のりんごツアー

生地がおいしそうにふくらみ、発酵の香りが漂いはじめる。

希望のりんごツアー

ホタテは殻付きのものを慣れない手つきで恐る恐る剥く。

希望のりんごツアー

野菜は地元のものを使って、きれいに盛りつける。

希望のりんごツアー

ピッツアの窯の番をするのも、薪割もみんなで行う。

希望のりんごツアー

ピッツァには豪快に、とれたてのホタテをのせて。
あるいは、シャルキュトリーボヌールのベーコンを。

希望のりんごツアー

焼きたてのフォカッチャも。

希望のりんごツアー

気持ちのいい室内、テラス席で海を見下ろしながらピッツァを食べる。

希望のりんごツアー

アップルガールズをはじめ、陸前高田で希望のりんごがお世話になっている方達もきてくれた。
お客様には本当に感謝。

希望のりんごツアー

終わったあとの心地よい疲労。
ツアーの人たち、箱根山テラスの人たちをてんてこまいさせてしまったけれど、被災地ににぎわいを起こしたというたしかな充実感があった。

希望のりんごツアー

箱根山テラスとうつくしいりんご畑を、新しい観光の目玉にしたい。
焼きたてのパンやピッツァが気軽に楽しめる陸前高田にしたい。
そんな希望のりんごのヴィジョンに半歩近づいた1日となった。

【希望のりんごツアー】2015秋

2016-01-04

希望のりんごツアー

11月14日、15日、希望のりんご陸前高田ツアーが行われた。
一行がまず訪れたのは、和野会館。
りんご畑が点在する丘の上にあるこの公民館は、津波のあと家を失った人たちが避難し、苦しい日々を乗り越えた特別な場所である。

希望のりんごツアー

ポリ袋に小麦粉などの材料を入れしゃかしゃかとふるだけで生地ができる、通称「ポリパン」。
生地を触ることで楽しく元気になってもらおうと三陸の各被災地を飛び回ってポリパン教室を行う梶晶子さんを講師に迎え、パンケーキ教室を行った。

希望のりんごツアー

参加したのは米崎小学校仮設住宅の子供たち、和野会館に近い仮設住宅に住むお年寄り、そして米崎町のお母さんたち通称「アップルガールズ」。
そこに、ツアー参加者も加わって、パンケーキ作りを行う。

希望のりんごツアー

ポリ袋に粉や卵など材料を入れ、しゃかしゃかふると、だんだん生地ができあがってくる。
ふっているうちリズムにのってなんだか楽しくなってくる。

希望のりんごツアー

子供たちも、お年寄りも、現地の人も、よそからきた人も。
やりかたがわからないときには訊いたり、手伝ったり、共同作業を通じて、笑顔が広がっていく。
フライパンに生地を落とし、きれいな焼き色でできたときにはみんな大よろこび。

希望のりんごツアー

希望のりんごツアー

パンケーキに使う小麦粉きたほなみを提供してくれたのは、北海道の十勝・芽室町の小麦農家竹内敬太さん、鳥本孟宏さんと、帯広を代表するベーカリー「満寿屋」の天⽅慎治さん。
フェリーを使い一日がかりで被災地まできてくれた。
身近な食材を実際に作っている生産者に出会う貴重な機会となった。

希望のりんごツアー

ラ・テール洋菓子店の中村逸平シェフはとれたての米崎りんごを使ったジャム、そしてクッキーの作り方を教えてくれた。
人なつっこい笑顔と気配りと情熱でたちまちみんなの心をつかんでいた。

希望のりんごツアー

中村シェフが教えてくれた、とれたてのりんごで作るりんごジャムと、ポリパンで作ったパンケーキが合わさって完成。

希望のりんごツアー

今回は中村シェフの奥様も同行いただき、高齢の方にマッサージなどを施してくれた。
体と体が触れ合うことで、心まで解きほぐしたようで、施術が終わったあとはみんな笑顔になっていた。

希望のりんごツアー

アップルガールズはりんごをむいたりなどの下準備や会場の片付けなどなにからなにまでお世話になった。
その元気さにはうかがったこちらのほうがいつも励まされている。
明るい笑顔に会いにまた陸前高田までいきたくなってしまう。

 

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宿泊は箱根山テラス。
地元で産出される木材を使った建築とペレットストーブのぬくもりが心地いい宿泊施設。

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このたび、社長の長谷川順一さんが手作りで薪窯を新設。
そこで、ZOPFの伊原靖友店長がピッツァを作るという豪華な企画が持ち上がった。

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箱根山テラスのスタッフさんたちとともに生地をこねる。
もともと梶晶子さんがポリパンをこの宿泊施設に伝授、カフェでコーヒーとともに手作りのパンを供しているうち、みんなパン作りが好きになっていた。
ツアー参加者とみんなでお手伝い。
伊原シェフの明るさにつられてみんな大いにピッツァ作りを楽しんだ。

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漁師佐々木正悦さんがピッツァにのせるほたてや牡蠣をもってきてくれた。
いま広田湾であがったばかりのとれたてきらきら。

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りんご農家の金野秀一さん、アップルガールズのみなさん。
いつもお世話になっている陸前高田の人たちといっしょにテーブルを囲み、語り合う。

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大阪グロワールの一楽千賀さんが陸前高田の野菜や海の幸を使って前菜を作ってくれた。
ホタテと大根のサラダに、牡蠣のシチュー、ゆずとイカとカブの和え物…。

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北海道チームは実は車に、竹内さん自作の窯を積んでやってきていた。
温度はどうか、薪のくべ方はどうするべきか。
長谷川さんらを交えて、火を囲んでの議論が楽しい。

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いよいよピッツァが焼きあがると歓声が上がった。
牡蠣やほたてがとろけるようにおいしかったこと。

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ソーセージやハムは、いつも陸前高田を応援してくれているブーランジェリーボヌールの箕輪喜彦さんが新たにオープンさせた「シャルキュトリー・ボヌール」のものを使用。

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竹内さんのもってきたゴボウを使って伊原さんが焼いたカンパーニュ。
土作りにこだわったゴボウはまるまると太っていくらでも食べられるほど絶品だった。

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金野さんのとれたてのりんごを薄切りにし、クリームを絞ってピッツァにのせる。
極上のデザートピッツァが焼きあがる。
陸前高田の海の幸・山の幸を最高の職人が薪窯で焼いた生地とともに食べる。
極上の時間となった。

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「震災前はピッツァ屋が陸前高田にあったけど、なくなってしまった。
本当のピッツァを食べるのは久しぶりだな」
と金野さんも言う。
こんなお店を開き、遠くからりんご畑とパンを食べにきてもらう。
そんな私たちの夢が一足先にかなう夜になった。

 

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翌日、雨にも関わらず、私たちは金野秀一さんのりんご畑を訊ねた。
赤いりんごが点々となる畑が細かい雨で煙る景色もうつくしかった。
金野さんの案内ととこに、悪天候の中みんな夢中になってりんご畑を巡った。

希望のりんごツアー

今年は真っ赤な大玉がついた。
晴天がつづいたことでりんごは大きく、赤く成長したのだ。

希望のりんごツアー

蜜はたくさん入り、平年よりさらにみずみずしく感じた。
収穫量も多かったのはよかったが、大きなりんごは痛みやすく、日持ちがしない。
そんなふうに毎年ちがい、さまざまなことがあるのが農業だと、ずっとこのりんご畑を訪れるうちに勉強させてもらっている。

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りんごの樹オーナーになっている人たちは自分の木に対面。
半年ぶりの対面とはいえ、少し大きくなったことを実感する。
今年はまだりんごはついていないけれど、来年はりんごがなるはずだと金野さんは言う。

希望のりんごツアー

金野さんのお宅でりんごのいくつかの品種を食べ比べる。
いつも思うことだが、現地で食べるりんごがいちばんおいしい。

希望のりんごツアー

人と出会い、おいしいものを食べ、いっしょに盛り上がる。
自然や人の心という、大事なものをもらって、家路につく。
何度も訪れているうちに陸前高田が故郷同然になっていくのだった。

希望のりんごツアー

パンケーキ教室にご参加いただいたみなさま、金野秀一さん、アップルガールズのみなさま、長谷川順一さんはじめ箱根山テラスの方、関係者のみなさま本当にありがとうございました。

第2回:陸前高田「以心伝心」バスツアー

2013-11-17

今回で9回目を数える「パンを届ける」の活動。
11月16日、私たちは陸前高田市を訪れた。
まずは、3.11の語り部、「陸前高田市ガイド部会」の会長である新沼岳志さんの案内で被害の遭った場所を巡った。

風光明媚な海水浴場として、多くの人たちが訪れる観光地だった、高田松原。
江戸時代から340年つづいた貴重な松は、3度の大きな津波に耐えたにもかかわらず、3.11では「奇跡の一本松」だけを残して壊滅した。
「道の駅 高田松原」の廃墟。
コンクリートがぼろぼろになった無惨な情景を目にすると、津波の圧倒的なパワー、それに飲み込まれた人の悲鳴や嘆きが聞こえてくるようだ。

(高田松原の松の木の根っこが無惨な姿をさらす)

新沼さんが海岸を指し示し、ここに作られようとしている巨大な防潮堤の計画を説明する。
高さ12.5メートル、底面の幅はなんと50メートル。
総延長5キロを建造するための工費は230億円に及ぶという。
けれども、陸前高田を襲った津波の高さは最大13.2メートルだった。
3.11の津波さえ防ぐことのできない堤防に230億円の巨費を注ぐ。
根本的な疑問は、本当にこれが津波から人を守るのかということだ。
巨大な堤防を作れば作るほど、安心を人に与えるために、逃げる意識を失わせはしないだろうか。
また海への視界を遮るために、沖からやってくる津波を見ることができない。
3.11で生と死と境目になったのは、海が見える場所にいて、津波がやってくるのをいちはやく目にすることができたかどうかだったと、私は逃げ延びた人たちから聞いたことがある。
新沼さんによると、この防潮堤の計画は、市民の間でも賛否が分かれているそうだ。

(かつての陸前高田駅前。手に持っている写真は震災前の同じ場所を同じ角度から見たもの)

いま無人の荒れ地となっているここはかって陸前高田の駅前商店街だった。
海沿いのこの場所に陸前高田の駅舎があり、ロータリーから一直線に商店街がつづいていた。
新沼さんによると、この商店街に住んでいた商店主の8割が亡くなったという。
高田町にあった緊急避難所11カ所のうち10カ所を津波が襲ったからだ。
小高い丘の上にあったわずかに1カ所のみが難を逃れたと。
「地震がきてから最初の津波がくるまでの約40分間。
通帳や赤ん坊の着替えを取りに家に戻った人が津波に遭ったんだ。
チリ地震のときは、この線路までしか津波がこなかったことで、みんな安心していた」
自然は常に人間の想定を超える。
それを肝に銘じ、万一の準備を怠ってはならないことを、この風景は教えてくれる。

今回、私たちは活動の範囲を広げた。
2カ所の仮設住宅でバーベキュー、同時並行して、米崎コミュニティセンターでパン教室を行った。
陸前高田には依然としてパン屋はない。
普段、スーパーのパンしか食べられないお母さんたちが、自分でパンを作りたいと希望したもの。
講師はベーカリーアドバイザーの加藤晃さん。
オーブンをお持ちでない方でもパンを作れるように、フライパンを使ったレシピを用意。
地元でとれたりんごとさつまいもをフィリングに利用したパンはパン屋で売っているパンさながらにおいしかった。
また、買ってきた食パンに惣菜をはさんで手軽に作れる、カレー揚げパンやポテトサラダ揚げパンも披露した。

私たちが米崎小学校に着くと、お母さんたちがベンチに座って待ってくれていた。
たくさんのなじみの顔。
男性は炭の火を起こし、コンロを設営する。
お母さんたちの中で動ける人は食器を洗い、野菜を焼き、足の悪い人に取ってあげたりと助け合う。

今回はZopfから吉澤さんがやってきていつもの巻パンを作ってくれた。
ブーランジェリー ボヌールの若手、斉藤君もサポートにまわる。

パン作りが大好きなお母さんがいて、つきっきりで手伝ってくれる。
文字通りの「昔とった杵柄」、モチをこねる要領でパンをこねるのでとてもうまい。

巻きパンはすっかりおなじみ。
慣れた手つきで棒をまわし、子供たちが手伝う。
2歳になる女の子が恐る恐るパンを齧り、おいしいと笑顔になる。
この子は地震のとき、まだ母親のお腹の中だった。
月日は確実に流れている。

巻きパンを食べ終わったあとの棒を持って踊りだすお母さんがいた。
この地に伝わる、和傘を使った踊りなのだという。
手つき、腰つきの流暢さ、鮮やかさにみんなが手を叩いて、盛り上がる。

牡蠣漁師である大和田晴男さんが蒸し牡蠣を作ってくれた。
ガスボンベとコンロを持参、「大和田家の牡蠣」と青空に幟(のぼり)が立つ。

コンロから湯気が上がり、おいしそうなスープがたっぷりと漏れ出る。
奥さんが殻にナイフを入れ、むいてくれた蒸したての牡蠣を食べる。
豊かな磯の香りとともに濃厚な甘さがジューシーにまったりと広がった。
現地にこなければ食べられないおいしさ、豪快さ。

忙しい合間を塗ってバーベキューに駆けつけた理由を大和田さんはこう話す。
「震災のときはたくさんのボランティアの人たちがきて、筏の再建を手伝ってくれた。
いまその人たちに直接恩返しすることはできないので、きてくれる人には安く牡蠣を振る舞っています」

みんなが思い思いのものを持ち寄る。
米崎女性会のみなさんは、三陸ならではの味、さんまのつみれ汁を振る舞ってくれた。
現地のスーパー「マイヤ」に売られる、新鮮なさんまのすり身。
陸前高田のしょう油屋ヤマニのしょうゆにみそ、白だし。
そして地元でとれた根ショウガをきかせ、実にいいスープが出ていて、身も心もあたたまった。

米崎町の金野直売センターにご協力いただいた活きホタテ。
網の上にのせようとすると、
「指をはさまれないように気をつけろよ」
と漁師の佐々木さんから声がかかる。
無雑作につかみあげると、ホタテは本当に活きていて、貝を閉じて指をはさまれそうになった。
火にかけるとほどなく、ふたを開いて、おいしそうな汁を滲ませる。
身のふくよかさ、こりこり感、臭みもなく、ひたすらに甘い。
「ほら、藻がついたりして、貝が汚くなってるのがあるだろ。
こういうのがおいしいんだ。
海面の近くにいて、養分のたっぷり入った水を吸っているからさ。
牡蠣もいっしょだけど、ホタテを選ぶときはきれいなのを選んじゃいけないよ」

米崎町の目の前に広がる広田湾は、気仙川の淡水が流れこむ。
外洋で育てるのとちがって、川が運びこむ陸の養分によって、身が甘く、貝柱の大きい貝が育まれる。
牡蠣が築地では高値で取引されるように、広田湾は名漁場として全国的に知られている。

サンマに牡蠣にホタテ、野菜。
コンロの上に地元の産物がたくさん置かれた光景は感慨深いものがある。
震災直後、ここを訪れたとき、新鮮な食べ物などまったくなかったのだから。
筏を作ってもう一度海に浮かべ、稚貝をつり下げ、1年以上の時間をかけて育ち、作業所も再建して、そうしてやっと出荷できるところまで漕ぎ着けた。
人びとの努力によって復興はだんだんと確かなものになってきている。

たくさん食べて一服しているところに、ポータブルCDが持ち込まれ、米崎音頭が流れる。
すると、お母さんたちが列を作って踊りはじめた。
私たちもその列に参加し、みんなで米崎音頭を踊った。
はじめてのことだったけれどなんだか楽しく、仲間になれた気がした。

りんご畑のある丘陵地帯には、西風道(ならいみち)仮設住宅など、世帯数10軒前後の仮設住宅が7、8カ所も点在している。
規模が小さいゆえに、いままであまり支援の手が及んでいなかった場所。
そうした住民の方にきていただきたくて、和野会館でもバーベキューを行った。
この小さな公民館は、かって避難所として、被災者の方々が身を寄せあうようにして生活をともにしていた。
坂道をわざわざ上がってここにやってきたお年寄りたちが、野外に並べられたテーブルを囲む。
みんな楽しそうな笑顔。
同じ集落だった人が離ればなれになっていて、久方ぶりの再会の機会になった。

「グロワール」の一楽千賀さんが大阪からわざわざ駆けつけ、米粉のパンケーキを作ってくれた。
ラ・テール洋菓子店の中村逸平グランシェフもそれを手伝う。
希望のりんごを使ったジャムをこの日のために仕込み、いちご、桃、パインなどもパンケーキの上にトッピングしてかわいいパンケーキができあがり。
子供たちが大よろこびで競い合うように食べていた。

りんご農家の菊池貞夫さんは、前日に鹿を撃ち、私たちに振る舞ってくれた。
厚切りにしたジビエを炭火で焼く、堪えられないおいしさ。
米崎町の海も山も様々な生き物を育み、実に豊かなのである。

(加藤晃さんと米崎町女性会の人たちが作ったパンをみんなで食べる)

ボランティア団体「ラブ・ギャザリング」の辻めぐみさんは言う。
「子供に話かけたとき『僕、ここに泊まったことあるんだよ』と話てくれて、なんて答えてよいのか言葉に詰まってしまいました。
3.11のとき避難所となった場所は子供達にとって、とても怖い思い出があるところだと思います。
今回こうして同じ場所に集まり、みんなの笑顔を見て、この場所が子供達にとっても大切な記憶となると思うと、とても感慨深く、もっとたくさん楽しい思い出を作ってあげたいと思いました」

同じ米崎町という場所に、被害に遭われた方とそうでない方がいる。
そして、被害の程度も、元の職業に復帰できたかどうかも、それぞれ異なる。
そうした人たちが笑いあい、絆を深めあう機会に、このバーベキューがなったとしたら幸いである。

10月16日、台風26号によってりんごが落下、未曾有の被害が出た。
いまりんご畑はどうなっているのか。
一刻も早く見たくもあり、見るのが怖くもあった。
だが、私は安堵した。
りんごは以前見たときよりはまばらな印象だったが、それでもあちらこちらに、赤く、黄色くなっていた。
宝の山。
それらは丘を明るく照らすたくさんの灯火に見えた。
主力品種であるジョナゴールドは9割が落下したものの、なるべく長期に渡って出荷できるよういくつもの品種を育てていたこともあって、ふじをはじめ難を逃れたものも多い。

収穫を体験する。
「持ち上げるようにしながらまわすと取れますよ」
金野秀一さんに教えられたようにやってみると、ちぎらなくてもすんなりと取れる。
もぎたてのりんごを口にしてみる。
いつも思うことだが、この風景、この風の中で食べるりんごがなぜかいちばんおいしい。
酸味はすがすがしく、甘さはやさしく、自然の味がする。
都会で忘れがちな、自然の中で生かされているという実感を取り戻させてくれる。

金野さんのお宅でさまざまな品種の食べ比べをさせてもらう。
りんごはすべて同じようなものだと思っていたが、そうではなかった。
1ケース(5キロ)がなんと2万円で取引されるという紅いわて。
やわらかな食感もまったりした甘さも洋梨に似ている。
他にも酸味がきりりとしたもの、甘さが丸いものなど、それぞれの品種がそれぞれの魅力を放って、どれもおいしかった。

深夜11時。
田舎ならではの真っ暗な闇の中、1軒だけ明かりの灯った建物。
「夜11時にくれば仕事が見られるよ」
バーベキューのとき、ホタテの世話を焼いてくれていた漁師の佐々木さんにそう言われ、作業場を訪ねた。

なぜ11時なのか。
中からかんかんかんとたくさんの貝殻同士が打ち合う音が聞こえてくる。
漁師たち、お母さん、おばあちゃん。
こんな夜更けにたくさんの人たちが働いている。
北海道から運び込まれた幼いホタテにロープを通す作業。
水揚げされたホタテを6時間かけて船で運び、それが到着するのが夜の11時なのだ。
がちゃんがちゃんと繰り返す音。
佐々木さんが機械で穴を開けている。
それをロープに通すのは、主に女性の役目。
作業が終わるとホタテはまたトラックに積まれ、海に持っていってすぐさまイカダに吊される。
家族総出でこれを朝方までずっとつづける。

この作業所は近隣の漁業者4人が共同で営む。
かってはそれぞれが独立したホタテの養殖をしていた。
ところが、津波で作業小屋を失い、船を流された。
1艘の船、1軒の作業小屋をみんなで分け合うことを余儀なくされている。
船が少ないので、作業性は低い。
生育していた稚貝も失った。
船を買い、家を再建するために、多額の借金を背負った。

「天国と地獄」
と佐々木さんは言った。
かってホタテの養殖は稼げる商売だったが、いまだ生産は回復せず、年収は70万円に留まっている。
船や作業場や養殖筏を含め、被害の総額は1億5000万~2億円に及ぶという。
だが、悲観することはないと思った。
これだけおいしいホタテを世間が放っておくはずはない。
一度口にすれば、普通のホタテはもはや食べることができない。
りんご同様に応援することを約束し、活気に満ちた深夜の作業場を辞した。

翌日、一行はりんごの植樹を手伝った。
米崎町の一角に作られる岩手県農業技術センターによるりんごの新品種の展示場。
ジョナゴールドやふじの色も形もよくなった改良バージョン。
米崎りんごをさらに「希望」に満ちたものにするための実証実験である。

持ち慣れないスコップを握って穴を掘る。
苗木を運んで穴に入れる。
覆っていた不織布や茎を束ねるビニタイを取り除く。
土をかけ、肥料を与える。
大勢で手伝ったので、2時間ほどの作業で120本の植樹を完了することができた。

(別れを惜しむ、ラ・テール洋菓子店の中村逸平グランシェフと、りんご生産者の金野秀一さん)

いろんな人に会い、復興のたしかな足取りを目にした。
目を見て、話をして、短い間であるけれど希望や悲しみを共有する。
ささやかな応援のお礼に、心のかばんには思い出をいっぱいもらって、私たちは陸前高田米崎町を後にした。(池田浩明)

ご協力いただいた方々・団体

大和田晴男・三代子
大屋果樹園
櫛澤電機製作所
こんがりパンだ パンクラブ
金野直売センター
グロワール
Zopf(ツォップ)
日本製粉株式会社
ブーランジェリー ボヌール
マルグレーテ
民宿志田
米崎町女性会
米谷易寿子(ワーク小田工房)
ラ・テール洋菓子店
ラブギャザリング
和野下果樹園
その外、ツアー参加者の方々

写真・小池田芳晴(シミコムデザイン)

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